2025.10.27
地域防災力の強化に必要なものは企業力とレジリエンスの理念
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地域の防災力強化は、国や自治体の力だけで解決、実現するのは難しい。企業ベース・住民を巻き込み、災害対策を“自分事”として捉えてもらうにはどうすればいいのだろうか。人の生き方そのものの根底は、理屈や数字などの世間体に生かされるより、自らが意識し考え社会に生きる強いレジリエンスの理念が必要と考え発足したレジリエンス.com。かつて広島県呉市消防局に22年間勤務し、阪神淡路大震災・東日本大震災などの多くの災害対応の最前線で経験を重ねた防災家・野村さんが、防災を中心に、教育・社会問題の解決に関する未来像を個人・企業目線で語る。
企業の課題は、地域の課題に直結している。
人口減少、少子高齢化、技術・知識の伝承、現場力低下、物価高騰・・・あげれば切りがない切迫した状況下の地域や企業も多いのではないでしょうか。


企業の課題として、お客様・従業員の安全確保、事業継続がありますが、企業では従業員は組織のルールや数字といった目に見える分かりやすいものに基づいて行動することが一般的で、行動の多くは受動的のものになりがちです。
過去にあった事例からマニュアル的なものを基に、事が起きて行動に移すことをフィードバック型(受動的)と言います。
これは、原因ばかりを追尾してしまい、常に受け身の体制となり事案にたいして後手になりがちです。
いつまで経っても、問題解決にはならない事が多いです。
一方で災害時には、多様な状況下に応じて自らが判断し、能動的に行動する力が求められます。
これは、起こる原因にばかり着目するのでなく、共通する結果から目標(ゴール)を示し、起こると見込まれる事案から共通している阻害要因に先手で行動することです。これを、フィードフォワード(能動的)と言います。
大企業であれば防災専門チームを保持することも可能かもしれませんが、中小企業には高いハードルです。
防災という狭い領域に絞り込んで対応すると現実的ではものかもしれませんが・・・。
企業は地震や風水害に限らず、多様な危機管理、リスク管理の取り組みを行っています。
しかしながら、個々の企業力には限界があり、有識者や実践者の人材不足、担当者の努力義務のみでの体制が問題視され、これからは企業の規模に関わらず、共同・共有するスタンスが重要視されます。
社会の仕組みを見直すきっかけは企業力・フットワークが必要!
国や自治体が主流の防災体制を企業主体へ移行する地域力、地域の活性化・強靭化のレジリエンス力は、企業に掛かっていると言えるでしょう。
まずは、災害・防災対応型店舗や災害・防災対応型事業所、地域貢献型事業所、SDGs型事業所という名称で、県・市区町村の条例整備を通じて、企業の災害対策にメリットを提供する方向です。
例えば、災害・防災型宿泊施設に関する条例があれば、観光頼みの宿泊施設から災害時の要となる災害対応施設としてなくてはならないならない事業となります。(年間を通じて予算確保や税制面の優遇)
コロナ禍や能登半島地震では、感染者隔離や避難者受け入れ施設の確保が大きな課題となったことも記憶に新しいのではないでしょうか。
宿泊施設に限らず、駅周辺なら防災重点地域制定、孤立する地域での重点地域制定など、隣接する市区町村の合同拠点などインフラ・衣食住にかかわる企業が地域に関わる条例整備が必要だと思います。
防災に特化した施策を企業間で共有・共同で打ち出すことで、人・お金も集まり新たな産業育成にもつながるはずです。
こうした仕組みを日本が率先して、ISO化される程の整備が整えば海外展開も考えられるでしょう。
そのためには、これまでにない企業力・レジリエンス力が必要です!
人・モノ・情報・お金が企業力・地域力・健全な環境と人生設計へと導いていくと確信しています。

この度の、レジリエンス.comの発足は、ここで共に未来へ進んでいく企業が規模や地域の隔たりなく社会のための企業体の塊となって新しいスタンスで活動・実践することです。
これまでの経験や理屈に振り回される世間体の生かされる生き方より、人が人として、自らが社会に生きる「レジリエンス」の理念を個人・企業として展開していく所存です。

氏名 野村功次郎(防災家・防災スペシャリスト)
生年月日1970/4/18
出身地 広島県呉市
日本テレビ「世界一受けたい授業」の防災スペシャリストの先生、「THE突破ファイル」再現ドラマのスーパーバイザーでも有名な講師。防災・危機管理
22年間の消防士経験で得た、災害、救急、救助等の現場での技術、知識、エピソード、災害史から、防災・危機管理のノウハウを独自のスタイルで、個人様、企業様に広く分かりやすくアドバイス、プロデュースが可能。大学講師と防災研修センター講師を勤めながらメディア出演、講演、監修やコラム執筆、アプリ開発と幅広いジャンルで活躍中。また、スポーツイベント、行事等の救護や安全管理の依頼もこなすオールラウンドの防災スペシャリスト。
テレビ・ラジオ出演等
テレビ新広島「西日本豪雨災害特別番組」解説
日本テレビ「世界一受けたい授業」防災スペシャリスト2回出演
日本テレビ「THE突破ファイル」出演並びに監修(放送開始から5年間継続中)
日本テレビ「ZIP!」「Day Day.」「news ZERO」解説コメンテーター
日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」出演並びに監修
TBSテレビ「ひるおび」「Nスタ」解説コメンテーター
テレビ朝日「スーパーJチャンネル」解説コメンテーター
NHK「ニュースライブゆう5時」防災コーナーレギュラー出演(令和5年~令和6年)
NHKラジオR1・安心ラジオ防災コーナーレギュラー出演(令和5年~令和6年)
フジテレビ「サン!シャイン」「Live Newsイット!」解説コメンテーター
インターネット(記事・インタビュー・特集)
2018 リスク対策.com西日本豪雨災害から野村功次郎が語る「これから」
2022 NTTビジネスソリューションズ株式会社ジチタイワークスインタビュー
2022 ママスタセレクトインタビュー記事
2022 日立ビルシステム・ビルケアSDGs防災特集記事インタビュー
2022 キャンプハック・インバーター発電機のおすすめ12選!
2022 講談社「with」 働く女性の防災
2022 講談社「週刊現代」火災科学特集インタビュー
2023 愛知県名古屋市防災アプリ開発・監修
2024 大塚商会「にっぽんの元気人」特集インタビュー出演
2024 リスク対策.com2024春特別対談出演 他
著書
1999 「集中豪雨による家屋倒壊からの生き埋め者の救命救助活動について」
論文(国立国会図書館デジタル保存・呉市消防局 野村功次郎)
2003 「学校防災」全国消防長会月刊誌及び「ほのお」
2021 「パッと見!防災ブック」大泉書店より全国発売
2022 講談社「with」 働く女性の防災記事監修
2022 講談社「週刊現代」火災科学特集記事
2022 ママスタセレクト女性・ママさん防災コラム執筆
2022 防災、アウトドア、コスメ等商品監修・コラム執筆多数
2024 内閣府プロジェクト防災コラム執筆 他
